管理業務主任者試験の勉強も折り返し地点に、試験まであとおよそ3ヶ月です。
ここにきて苦戦しているのが「会計」問題です。
貸方・借方、未収入金・前受金、未払金・前払金など、なかなか仕訳の原則が身に付きません。
そこで、今回は挑戦記番外編として、未収入金・前払金・未払金・前受金を資産と負債に振り分ける方法を整理しました。
会計関連の設問をスムーズに回答するための手順も合わせて紹介します。
【この記事で分かること】
- 借方・貸方の位置づけと考え方
- 資産と負債をどう見分けるか
- 「未収・前払・未払・前受」をどう整理するか
- 試験問題を解くときの考える順番
- 科目を振り分けるための簡単なフロー
まずは用語を整理する

会計の話に入る前に、この記事で使う基本用語の確認です。
- 資産
-
管理組合にとっての「プラスの財産」。現金そのものだけでなく、将来お金を受け取る権利も含まれます。
- 負債
-
管理組合にとっての「マイナスの財産」。将来お金を支払う・義務を果たす必要があるものです。
- 仕訳
-
ひとつの取引を、借方(左側)と貸方(右側)に分けて記録すること。
- 借方/貸方
-
仕訳の左側/右側を指す言葉。会計上の「良い・悪い」という意味はありません。
- 勘定科目
-
取引の内容を分類するラベルのようなもの(現金、未収入金、前受金など)。
- 貸借対照表
-
ある時点の資産・負債・繰越金を一覧にした決算書類のひとつ。
「資産」と「負債」の早見表
管理組合にとって資産は「プラスの財産」、負債は「マイナスの財産」です。
早見表にまとめました。
| 資 産 | 負 債 | |
|---|---|---|
| 会計上の意味 | お金そのもの、または将来お金を受け取る・サービスを受ける権利 | 将来お金を支払う・サービスを提供する義務 |
| 管理組合会計の代表例 | 現金・普通預金/未収入金/前払金 | 借入金/未払金/前受金 |
「今すでに手元にあるお金や物」だけでなく、「将来受け取る権利」も資産に、「将来支払う義務」も負債に含まれる、というのが会計の考え方です。
「借方」「貸方」はどう考える?

言葉の意味を確認できたところで、次は「借方(左)」「貸方(右)」のどちらに何を書くか、というルールです。
会計の帳簿(仕訳)では、ひとつの取引を必ず左右(借方・貸方)に分けて記録します。複式簿記の基本ルールはシンプルです。
- 資産が増えるときは、借方(左側)に記入する
- 負債が増えるときは、貸方(右側)に記入する
りす丸「資産は左」「負債は右」が、それぞれの定位置と考えるとわかりやすくなります。
仕訳問題解答の3ステップ


実際の管理業務主任者試験では、問題文を読んだら、以下の順番でチェックすれば整理できます。
STEP 1:お金は「入った?出た?動いていない?」
まず、問題文を読んでお金の動きを確認します。
- お金が入った → 現金・普通預金などが増える
- お金が出た → 現金・普通預金などが減る
- お金がまだ動いていない → 未収入金・未払金などを考える
- 先にお金が動いている → 前受金・前払金などを考える
まず「お金がどうなったのか」を確認すると、候補となる勘定科目を絞り込みやすくなります。
STEP 2:それは「資産?負債?収益?費用?」
次に、その取引によって何が増えたり減ったりしたのかを考えます。
- 未収入金 → 将来お金を受け取る権利 → 資産
- 前払金 → 将来サービスなどを受ける権利 → 資産
- 未払金 → 将来お金を支払う義務 → 負債
- 前受金 → 先に受け取ったお金で、まだ収入として確定していないもの → 負債
ここまで整理できれば、4つの勘定科目で迷うことがかなり少なくなります。
STEP 3:増えた?減った? → 借方・貸方を決める


最後に、勘定科目が増えたのか、減ったのかを確認します。
| 勘定科目 | 増えたとき | 減ったとき |
|---|---|---|
| 資産 | 借方(左) | 貸方(右) |
| 負債 | 貸方(右) | 借方(左) |
| 収益 | 貸方(右) | 借方(左) |
| 費用 | 借方(左) | 貸方(右) |



お金の動きをつかんで、最後に借方・貸方を決める。この流れがポイントです。


現役管理員おすすめ、管理業務主任者試験テキスト&過去問題集
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パターン別・即効仕訳一覧表
試験によく出るパターンを一覧でピックアップしました。
問題文から「発生パターン」を読み取れば、あとは一覧表に沿って仕訳ければOKです。
| 発生パターン | 現金の動き | 判断基準 | 借方(左) | 貸方(右) |
|---|---|---|---|---|
| 当月分管理費の滞納 | なし | 権利発生(資産増) | 未収管理費 | 管理費収入 |
| 翌月分管理費の先払い | 入金あり | サービス提供義務(負債増) | 普通預金 | 前受管理費 |
| 滞納分の回収 | 入金あり | 権利の消滅(資産減) | 普通預金 | 未収管理費 |
| 先払い分の当月到来 | なし | 義務の消滅(負債減) | 前受管理費 | 管理費収入 |
| 工事完了・未払い | なし | 支払義務の発生(負債増) | 修繕費 | 未払金 |
| 未払い工事費の送金 | 出金あり | 支払義務の消滅(負債減) | 未払金 | 普通預金 |
| 年払い保険料の先払い | 出金あり | サービス受領権利(資産増) | 前払金 | 普通預金 |
【一目でわかる】迷いやすい勘定科目の対比グループ
「どちらが貸方でどちらが借方か」の迷いを解消するセット一覧です。
お金が動いたかどうかで判断できます。
- ① お金が動いていない:未収入金 vs 未払金
-
- 未収入金(資産 / 左):もらうはずのお金が入っていない(請求権)
- 未払金(負債 / 右): 払うべきお金を払っていない(支払義務)
- ② お金が先に動いた:前受金 vs 前払金
-
- 前受金(負債 / 右):翌月分のお金を「先にもらった」
- 前払金(資産 / 左):翌月以降のお金を「先に払った」
まとめ 仕訳問題は用語の意味を理解すること


りす丸は、仕訳問題をいつも勘違いで間違えていました。
その理由は、「借方」「貸方」という言葉に、日常語の「借りる」「貸す」の意味を重ねてしまうから。
この勘違いを抜け出すのに時間がかかりました。
そこで、今回はりす丸の頭のなかを整理する目的でこの記事を作成しました。
4つの勘定科目を、早見表としてもう一度まとめておきます。
| 勘定科目 | 分 類 | 状 況 |
|---|---|---|
| 前受金 | 負債 | もらう側 × お金がもう入った |
| 未収入金 | 資産 | もらう側 × お金がまだ入っていない |
| 前払金 | 資産 | 払う側 × お金がもう出た |
| 未払金 | 負債 | 払う側 × お金がまだ出ていない |
少しでも参考になればうれしいです。



この記事を作成したおかげで、仕訳のからくりが把握できました!













