マンション在宅避難の備蓄品重要度ランキング|現役管理員が選ぶフェーズフリー防災備蓄

マンション在宅避難の備蓄品重要度ランキング|現役管理員が選ぶフェーズフリー防災備蓄
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マンションで遭遇する地震や大型台風などの災害に対しては、無理をして避難所に移動をしない在宅避難を基本に対策を検討します。

「在宅避難に備えて必要な備蓄をしたい、しかし、マンションの部屋の中で十分なストックスペースが確保できない。」
りす丸も、そんな切実な声を何度か耳にしています。

確かに在宅避難のための備蓄はマンションライフでは欠かせない準備です。同時にストックスペースの確保も大問題。便利なグッズすべてを保管できるわけではありません。

今回の記事では、もしもの時のために備えておくべき災害準備品を、現役管理員の視点から重要度順にご紹介します。

【この記事でわかること】

  • マンションの在宅避難で優先して備えるべき防災用品と重要度順位
  • 停電を前提に考えるマンションならではの備蓄のポイント
  • 「フェーズフリー」の考え方を取り入れた無駄のない備蓄方法
  • 現役マンション管理員が実際におすすめする防災グッズと選び方
目次

マンションの災害準備品は停電対策を基本に考える

マンションで災害に遭遇した際に最も注意すべきトラブルが「停電」です。
中規模以上のマンションでは個別の設備によるマンション独自の電力供給を行っています。
そのため、もしもマンションが停電になった時には、復旧まで予想以上に長引く場合もあるのです。

マンション特有の停電による影響を理解する

マンションの停電による影響

マンションの停電は、電気が消えるだけでは終わりません。連鎖的にいくつもの機能が止まります。

  • エレベーターが止まる:上下階の移動が徒歩だけになります
  • 給水ポンプが止まる:水道の元は生きていても、蛇口から水が出なくなることがあります
  • 排水ポンプが止まる:低層階や地下がある建物では、排水が逆流するリスクが出てきます
  • 冷蔵庫が止まる:数時間〜半日で、冷蔵の食品から傷み始めます
りす丸

マンションの停電はライフラインに直接影響するおそれがあります

なぜ停電が断水につながるのか

マンションの給水方式

マンションの給水方式は主に3種類。お住いのマンションが「直結直圧方式」であれば停電の影響は受けにくいでしょう。
「高置水槽方式」「増圧直結方式」の場合は停電による断水を警戒する必要があります。

高置水槽方式

屋上にある高置水槽は、「マンション1日分の使用水量の約1割(10%前後)」を標準として設計されています。
停電になっても貯水されている水は使用可能ですが、普段使いでは1~2時間程度、災害時に節水したとしても半日程度で底をついてしまい、その後は断水となります。

増圧直結方式

増圧直結方式では、住戸の階層によって状況が変わります。

  • 3〜4階以上の中・高層階:停電と同時に断水
  • 1〜2階(地域によっては3階)の低層階:断水しない可能性が高い

大規模災害の場合には給水方式以外にも、そもそも地域の水道インフラが破損しマンションまで水が届かなくなる、などのケースも考えられます。
「大規模災害=水道は使用できない」という前提で準備をすることをおすすめします。

りす丸

自分のマンションがどの方式か分からない場合は、管理員に確認しておくと安心です

防災準備の新しい視点「フェーズフリー」とは

マンションの防災備蓄で最近注目をされているのが「フェーズフリー」という考え方です。

【フェーズフリー】
 フェーズフリー(Phase Free)とは、「平時と非常時の境界」(フェーズ)を「解放」(フリーに)するという意味で、普段のくらしと災害時のくらしの垣根をなくすことを目標とした考え方です。
(引用:フェーズフリーって何だろう?|静岡県公式HP

フェーズフリーを防災準備に取り入れる3つのメリット

フェーズフリーの3つのメリット
①防災と日常生活のボーダレス化

防災を特別な活動ではなく、日常生活の一部に自然に組み込めます。

②保管スペースとコストの効率化

防災備蓄は、実は日常用と非常用で同じ用途のものが重なるケースが少なくありません。
二重に購入する必要があった物品が、一つで日常用と非常用の両方に利用できます。

③災害時のQOL(生活の質)の向上

避難生活においても、普段使用している家具や物品をそのまま活用できるので、環境の変化によるストレスを最小限に抑えられます。

\フェーズフリーについてさらに詳しくまとめました。合わせてお読みください。/

在宅避難ではこれだけは備えよう【重要度順×フェーズフリー】

停電対策に重点をおきつつ、「普段の生活を快適・豊かにしつつ、災害時にはそのまま命と暮らしを守る」フェーズフリーな備蓄品を、カテゴリー別にリストアップしました。

重要度①簡易トイレ| 折りたためるポータブルトイレ

停電による断水:使用後水が流せない
排水管損傷の恐れ:排水管の亀裂や破損により汚水が処理できない

これらの理由により、停電が復旧しても、排水管の無事が確認できるまでは、マンションでは原則トイレは使用できません。

マンションの在宅避難では、まずはトイレ問題の解決が最優先課題です。

セイワ(SEIWA) 折り畳み式 ポータブルトイレ

りす丸おすすめは、セイワ(SEIWA) 折り畳み式 ポータブルトイレ
一見しっかりしたトイレに見えますが、実は折り畳み式でコンパクト

セイワ折り畳み式トイレ

サイズはタテ46cm×ヨコ44cm、折りたためば高さは10㎝程度でとてもコンパクト。
ご自宅のトイレの中に置いておける大きさです。
キャンプやアウトドアの際にも、車載をしても邪魔にはならない大きさ。使用後は水洗いできるので、清潔に使用し続けられます。

さらに、使用期限15年間の凝固剤付き、断水時にも安心して使用可能です。

まさに、フェーズフリーな簡易トイレとしておすすめです。

重要度②飲料水 |非常電源対応ウォーターサーバー

在宅避難の際に必要な水の備蓄量は、1日一人当たり3L、最低3日間できれば7日間分のストックが推奨されています。

(参考:新宿区HP「新宿区マンションくらしニュース」

4人家族で1日3リットルを3日間分では合計36リットル、備蓄をするにはそれなりのスペースが必要です。
そこで、りす丸のおすすめはウォーターサーバーの設置です。

「ウォーターサーバーは停電時は使えないのでは?」、実は違います。
停電時はもちろん冷水・温水機能は使えませんが、常温で水を供給するサーバーとして使用可能です。

「保存水」としてストックルームに保管して、そのまま使用期限が切れてしまった。
りす丸は何度もそういった事例をマンションで経験してきました。
しかしキッチンにウォーターサーバーを設置すれば、日常使いと災害備蓄の両立が可能
フェーズフリーな「水」の備蓄方法としておすすめです。

【フェーズフリーなウォーターサーバーを選ぶポイント】

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おすすめの選択肢理由
供給方式宅配ボトル型断水時の飲料水としてストックできる
出水機構・上置きタイプ
・非常電源タイプ
停電時でも物理的に給水可能
ボトル構造使い捨て容器空容器を潰して捨てられるため備蓄スペースを圧迫しない

非常電源で停電時も稼働「コスモウォーターsmartプラス」

コスモウォータープラス

画像参照:コスモウォーター公式HP

コスモウォーターは給水ボトル下置きタイプ。しかも非常電源を使用することで停電時に給水できます。
さらに、その非常電源からUSBケーブルを使用してスマホやタブレットへの充電も可能、まさに、フェーズフリーを実現した最新ウォーターサーバーです。

【コスモウォーターsmartプラスのメリット】

  • 停電時も非常電源で作動(単3電池使用)
  • ボトルが下置きなので女性や年配の方も安心、倒れる心配もすくない
  • 2019年モンドセレクションを受賞したおいしい水
  • 初期費用、水ボトル購入の際の配送料無料(北海道を除く)

コスモウォーターの水は12L×2本=24Lの毎月定期購入が基本です。
サーバーにセットした1本と合計すれば備蓄量は36Lなので、ちょうど4人家族3日分の備蓄になります。

送料無料で毎月自宅にとどくのでローリングストックにも最適です

重要度③電源 |普段使いにも最適ポータブル蓄電池(ハイエンドモデル)

マンションの在宅避難で重要度が高いのが電力の確保です。
情報を得るためにも、近隣や親族と連絡をとるためにも最低限いつでもスマホや情報機器を充電するための備えが欠かせません。

ソーラー充電で蓄電できる「Jackery Solar Generator 1000 Plus」

jacklyソーラー蓄電器

画像参照:Jackery公式HP

「Jackery Solar Generator 1000 Plus(型番: JSG-1010J)」は、ポータブル電源本体とソーラーパネルがセットになった、フェーズフリー防災用として圧倒的におすすめのハイエンドモデルです。

【Jackery Solar Generator 1000 Plus】

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項目詳細スペック
型番JSG-1010J(Jackery Solar Generator 1000 Plus セット)
セット内容ポータブル電源 1000 Plus + SolarSaga 100W ソーラーパネル
バッテリー容量1264Wh (リン酸鉄リチウムイオン電池)
定格出力2000W(瞬間最大 4000W)
充放電サイクル数約4,000回(10年以上の長寿命)
出力ポートAC×2、USB-A×2、USB-C×2、シガーソケット×1
充電速度コンセント充電:約1.7時間(高速充電)
ソーラー充電:天候・枚数により最速約2時間〜
重量 / サイズ約14.5kg / 約356×260×283mm
1. 家電製品のほとんどが動く「2000W超高出力」

スマホやLEDランタンはもちろん、電子レンジ、電気ケトル、ドライヤー、冷蔵庫といった消費電力の大きい高出力家電まで同時に稼働できます。

2. 長期停電でも安心!太陽光で電気の自給自足

太陽光パネル(SolarSaga 100)が付属しているため、停電が数日~数週間に及んだ場合でも、日中に太陽光から給電・充電が可能です。

3. 長寿命&高安全性の「リン酸鉄リチウムイオン電池」

毎日使っても約10年以上(充放電サイクル約4,000回)使用できるリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。発火リスクが極めて低く、発熱しにくい安全設計のため、ご自宅に常備しておく防災用品として最適です。

もちろんハイエンドモデルなので、購入費用は高くなります。
停電時に必ずここまでの出力が必要というわけではありません。ただ、普段づかいでここまで動かせる余力があれば、災害時にも安心感が違います。

ソーラー発電パネル+蓄電器が一体化したフェーズフリー電源

重要度④食品 |フリーズドライで美味しい備蓄

在宅避難でフリーズドライ食品を美味しく食べているファミリーとりす丸

在宅避難では最低3日間程度はマンション内にとどまることを想定します。その間の食事も備蓄品を利用しなければなりません。

「非常食=美味しくないけれど我慢して食べるもの」

そんなイメージをお持ちではありませんか?
災害時、電気やガスが止まった不安な状況で食べる味気ない食事は、心身に大きなストレスを与えます。

「やはり、保存食もできれば味にこだわりたい。」
りす丸はそう考えました。
そこでおすすめが、フリーズドライの保存食です。

フリーズドライ食品はアルファ米よりも美味しい

災害時の備蓄食品としてアルファ米が広く採用されています。フリーズドライ食品とアルファ米の違いを比較表でまとめました。

【フリーズドライとアルファ米の違い】

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 フリーズドライ(FD)アルファ米
乾燥時の温度極低温(マイナス30℃以下で凍結後、真空乾燥)高温(熱風・急速乾燥)
水分の抜け方昇華(氷から直接気体へ蒸発)蒸発(加熱して液体から気体へ)
内部の構造スポンジ状(元の細胞・隙間が維持される)やや収縮・硬化(水分が抜ける際に縮む)
戻り速度極めて速い(10秒〜1分)時間がかかる(15分〜60分)
食感・風味の再現極めて高い(元の料理そのまま)普通(やや硬さや粘りが出る)
賞味期限3年〜7年5年〜8年

フリーズドライは加熱による劣化がなく、お湯を入れるだけで料理の『完成形』が一瞬で元通ります。そのため、もともとの味や風味の再現性が高いと言えます。
在宅避難初期のストレスも、フリーズドライの美味しい食事が用意できれば、いくらかは和らぐのではないでしょうか。

永谷園のフリーズドライ食品は味は折り紙付きで7年間保管できます。

重要度⑤ 照明|停電時の安全を守る充電式LEDランタン

マンションの停電でLEDランタンを使用

懐中電灯は遠くを照らすのには便利ですが、室内全体を明るくすることは苦手です。
一方、LEDランタンは周囲を広く照らせるため、
・食事
・読書
・トイレ
・家族での団らん

など、停電中の日常生活を支えてくれます。

キャンプ・アウトドア用品の一流ブランドColemanのランタンならば、アウトドアにも最適です。
60Wの電球程度の明るさが確保できる800ルーメンが連続30時間使用可能、停電時でも十分な明るさが確保できます。

電池不要の充電式、LEDランタンからスマホの充電も可能です

台風シーズン前に追加しておきたい備え

マンションの台風対策|現役管理員が教える事前準備と備え方【風・雨・飛来物】

ここまでは地震を想定した備蓄を中心にご紹介してきましたが、台風シーズン(6月〜10月)にはマンション特有の追加対策も必要になります。

  • 養生テープ:強風による窓ガラスの飛散防止や、雨戸・窓枠のがたつき防止に
  • 吸水土のう:ベランダや玄関からの浸水対策。収納しやすい水を入れるだけで使える簡易タイプ
  • 飛散防止フィルム:窓ガラスの飛散対策。地震・台風どちらの備えにも兼用できます

マンションの台風対策、事前準備の手順やチェックすべきポイントをまとめました

マンションの台風対策|現役管理員が教える事前準備と備え方【風・雨・飛来物】
マンション台風チェックリスト3種を無料公開|現役管理員が教える事前・事後点検
りす丸

台風は地震と違い、接近が数日前から分かる災害です。「来る」と分かってから慌てて買いに走らずに済むよう、シーズン前に備えを済ませておくと安心です。

まとめ:防災準備は重要度×フェーズフリーでストレス軽減

マンションの災害対策は在宅避難が基本と言われています。
しかし十分なストックスペースが確保できないマンションでは、どのような備えをすればよいのか?

今回の記事では、りす丸の現役管理員としての実体験から備えるべき重要度を最優先に、普段使いと併用するフェーズフリーの考え方を取り入れて主要なおすすめ備蓄品をご紹介しました。

もちろん、マンションの災害備蓄は今回のご提案はごく一部です。
今後の記事で、電源対策や飲料の対策、食品保管の対策など、それぞれの課題を現役管理員の視点で考えていきます。

防災準備品についてのよくある質問

マンションでは本当に在宅避難が基本なのですか?

はい。建物の安全が確認でき、自宅で生活を続けられる場合は、避難所へ移動するよりも在宅避難が推奨されています。ただし、建物の倒壊や火災、ライフラインの長期停止など、安全を確保できない場合は避難所への避難を優先しましょう。

マンションで最も優先して備えるべき防災用品は何ですか?

最優先は簡易トイレです。

停電や排水設備の被害によって、トイレが使用できなくなる可能性があります。そのため、本記事では「トイレ・飲料水・電源・食品・照明」の順に重要度を整理しています。

フェーズフリーとはどのような考え方ですか?

フェーズフリーとは、普段の生活で使っているものを災害時にもそのまま活用する考え方です。
普段から使用しているウォーターサーバーやLEDランタン、ポータブル電源などを備えることで、防災用品の保管スペースを抑えながら、災害時にも安心して使用できます。

ポータブル電源とモバイルバッテリーはどちらを備えるべきですか?

スマートフォンの充電だけであればモバイルバッテリーでも対応できます。
一方、長期間の停電を想定する場合は、LEDランタンや家電製品も使用できるポータブル電源が安心です。ソーラーパネルと組み合わせれば、停電が長引いても充電を続けられます。

防災用品はどれくらい備蓄しておけば安心ですか?

最低でも3日分、できれば7日分を目安に準備することが推奨されています。
特にマンションでは収納スペースが限られるため、本記事で紹介しているようなフェーズフリー製品やローリングストックを取り入れることで、無理なく備蓄を続けられます。

マンションの防災用品はどこに収納するのがおすすめですか?

ベッド下やクローゼット上部、玄関収納などを活用し、普段使いするフェーズフリー製品を取り入れることで、限られた収納スペースでも効率よく備蓄できます。ウォーターサーバーやLEDランタンなど、日常生活で使用するものを備蓄として兼用する方法もおすすめです。

マンション在宅避難の備蓄品重要度ランキング|現役管理員が選ぶフェーズフリー防災備蓄

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