りす丸はマンションでの火災を経験しています。
ある年のお正月、1月2日に管理会社から緊急の呼び出し、当時勤務していたタワーマンションの高層階で火災が発生しました。
その時には幸い火災は部屋の中で少し広がっただけでおさまりました。それは、警備員さんが適切な対処をしてくださったおかげです。
その時にりす丸も、消防・防災に関しての知識と行動はしっかりと身につけなければならないと思いました。
今回は管理員の業務とも密接に関連する、消防法についての勉強です。
【今回学んだこと】
- 消防用設備等は「消防の用に供する設備」「消防用水」「消火活動上必要な施設」の3つに分類される
- 消防の用に供する設備は消火設備、警報設備、避難設備の3種類に分類される
- 消防法と管理員の業務には密接な関連がある
今週(10/19~10/25)の勉強時間と学習の進捗
| 目標勉強時間 | 300時間 |
| 今週の勉強時間 | 18時間(1日当たり約2.5時間) |
| 累計勉強時間 | 254時間 |
| 目標までの残り時間 | 残り46時間 |
今週も休日は図書館で集中して勉強しました。
目標時間の達成は見えてきましたが、勉強した時間ほど知識が身についていないような気がしています。
300時間を達成して、最終的には勉強時間400時間を目標にがんばります。
消防用設備に関する2019年の過去問題
※「2026年版 出る順管理業務主任者 過去問題集」より、令和元年度(2019年)問24の出題です。
【設問】
次の消防用設備等のうち、消防法によれば「消火活動上必要な施設」に該当するものはどれか。
【選択肢】
- 屋外消火栓設備
- 非常コンセント設備
- 非常警報設備
- 誘導灯
正解は2.非常コンセント設備です。
どれも消防用設備に思えてしまいますが、じつは、それぞれの設備は消防法上の位置づけがちがいました。
| 選択肢 | 消防法上の分類 |
|---|---|
| 1. 屋外消火栓設備 | 消火設備(消防の用に供する設備) |
| 2. 非常コンセント設備 | 消火活動上必要な施設 |
| 3. 非常警報設備 | 警報設備(消防の用に供する設備) |
| 4. 誘導灯 | 避難設備(消防の用に供する設備) |
りす丸この問題を解くには、消防用設備等の分類を押さえておく必要があります。


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消防用設備等の分類


消防法で設置が義務付けられている「消防用設備等」は、「消防の用に供する設備」「消防用水」「消火活動上必要な施設」の3つに分類されます。全体像が一目でわかるように表にまとめました。
| 区分 | 概要 | |
|---|---|---|
| 消防の用に供する設備 | 火災の発見・消火・避難のための設備 | 消火器、自動火災報知設備、避難はしごなど |
| 消防用水 | 消防隊が消火に使う水を確保する設備 | 防火水槽など |
| 消火活動上必要な施設 | 消防隊が建物内で活動するための設備 | 連結送水管、排煙設備、非常コンセント設備など |
「消防用設備」はさらに3種類に分類される
管理業務主任者試験で出題が多いのは「消防用設備」です。
消防用設備は目的に応じて、さらに3つの分類に分けられます。


① 消火設備
火を消す・抑える初期消火や本格的な消火を行うための設備です。
- 簡易消火器具 / 初期消火用
- 消火器、簡易消火用具(水バケツ、乾燥砂など)
- 固定式・水系消火設備
- 屋内消火栓設備 / 屋外消火栓設備
- スプリンクラー設備
- 水噴霧消火設備
- ガス・粉末系消火設備(水を使えない電気機器室や駐車場などに設置)
- 二酸化炭素消火設備 / ハロン消火設備 / 粉末消火設備
② 警報設備(火災を早期に知らせる)
火災の発生を検知し、建物内の人や消防署へ迅速に伝えるための設備です。
- 自動火災報知設備(自火報): 感知器が熱や煙を感知して警報を鳴らす
- 非常警報設備 / 非常警報器具: 非常ベル、自動式サイレン、放送設備
- ガス漏れ火災警報設備: ガス漏れを検知して警報を発する
- 通報系
- 火災報知設備(手動): 押しボタン等で通報する設備
- 消防機関へ通報する火災報知設備: ボタン一つで119番(消防署)へ自動通報する
| 分類 | 代表例 |
|---|---|
| 非常警報設備 | 非常ベル、自動式サイレン、放送設備 |
| 非常警報器具 | 警鐘、携帯用拡声器、手動式サイレン |
③ 避難設備(安全に屋外へ逃げる)
火災時に煙や炎から逃れ、安全に避難・誘導するための設備です。
- 避難器具(逃げ道を作る)
- 避難ハシゴ、救助袋、緩降機(ロープで降りる具)、避難ロープ、滑り台
- 誘導灯・誘導標識(逃げ道を示す)
- 誘導灯: 避難口や避難方向を照らす緑色の光る標識(避難口誘導灯、通路誘導灯)
- 誘導標識: 蓄光式などの標識
\避難設備に関して現役管理員の視点でまとめています/
毎日の巡回ルートは「消防用設備めぐり」だった


挑戦記Vol.15で紹介した毎日の巡回ルートを思い浮かべると、点検している設備がそのまま3つの分類に当てはまりました。
| 巡回ルート | 確認する設備 | 学習との関連 |
|---|---|---|
| 屋上 | 消火用補助高架水槽 | 消火設備の水源・給水系統に関係 |
| 屋内避難階段/共用廊下 | 誘導灯・避難器具 | 避難設備 |
| 地階/管理室 | 自動火災報知設備の受信機 | 警報設備 |



毎日見ていたのに法律のどこに位置づけられているのかは、これまで意識していませんでした。


今回の勉強で難しかったこと
「消火設備」と「消火活動上必要な施設」は、名前が似ているため混同しやすい分類です。
覚えるときは、消火設備には消火器や屋内消火栓、スプリンクラーなどがあり、消火活動上必要な施設には連結送水管、排煙設備、非常コンセント設備などがあると整理すると分かりやすくなります。
ただし、最終的には「誰が使うか」だけで判断せず、設備の名称と消防法上の分類をセットで覚えることが大切です。
まとめ:消防用設備の知識は管理員の日常業務にもつながる


今回の勉強で、普段の巡回で目にしている消防用設備が、消防法の中でどのように分類されているのかを整理できました。
りす丸は毎朝の巡回で、消防用設備の状態を確認しています。
火災報知器や煙感知器の発報も少なくありません。誤発報と思われるケースでも、警報音が鳴り響くと、やはり緊張します。
実際に火災を経験したからこそ、消防用設備が正常に機能することの大切さを実感しています。
管理員の日常業務では、設備の異常や不具合に気づき、定められた手順に従って管理会社などへ報告・連携することも重要です。
今回の学習を通じて、現場で見てきた設備と法律の知識が少しずつつながってきました。
試験のために覚えるだけでなく、日々の仕事にも活かせる知識として、引き続き学んでいきたいと思います。
次回は、長期修繕計画と修繕積立金の関係についてまとめます。












