マンション現役管理員のりす丸です。
マンション管理員の仕事を初めて5年、マンションライフでは必ずといっていいほど経験するトラブルばかりです。
今回はりす丸が現場で実際に対応してきた「よくあるトラブル」をランキング形式でご紹介します。
「うちのマンションでもあるある!」と感じる方も、きっとたくさんいるはずです!
第1位:マンションのゴミ出しルール違反

マンションライフのトラブル第1位は「ゴミ出しルール違反」です。
多くのマンションには、そのマンション専用のゴミ集積室が設置されています。「ゴミ庫」などと呼ばれる場所です。
ゴミ庫があるマンションでは、地域のごみ収集スケジュールにとらわれずに24時間いつでもごみ捨てができるのが魅力の一つ、しかし、実はこの「24時間いつでも捨てられる」が落とし穴なのです。
いつでも自由に捨てられるので、つい捨て方のルールもゆるみがち。
ゴミ庫の中は、「可燃」、「不燃」、「資源」、「カン・ビン」、「ペットボトル」などと分別の指定がありますが、必ずしも守ってくれる住民ばかりではありません。
居住者から「このゴミ誰が捨てたの!」、「ゴミ庫の中がくさい!」、「管理員が何とかして!」などと居住者からの指摘が一番多いのもゴミ出し問題なのです。
たくさんのゴミが捨てられているから自分くらい分別しなくても大丈夫、と考えてはいませんか?
しかし、たとえば可燃ごみにカンやビンが混じっていると回収してもらえません。実は、管理員がゴミ収集車が回収に来る前にチェックして、再分別をしているのです!

「ゴミ出しルール違反」の原因と解決法は次回の記事で詳しく解説します。
第2位:マンションの騒音トラブル


現役管理員のりす丸が相談されて、実はとても対応が難しいのが居住者同士の「騒音トラブル」です。
「足音が響く」
「子供の遊ぶ声がうるさい」
「夜中に洗濯機を使用している」
そして、楽器の演奏やペットの鳴き声など相談の内容も実に様々です。
いくらうるさくても注意するのは気が引けたり、そのあとの関係が心配だったりなかなか直接は言いづらいものです。
そのため「管理員さんから注意して!」などのご要望が本当に多く舞い込んできます。
しかし、実は管理員は居住者間のトラブルにはノータッチが原則なのです!
管理員ができることは、騒音注意の書面を住戸のポストに投函したり、掲示板に注意書きを掲示するなどの一般的な対応までしかできません。
とはいえりす丸は、本当に困っている方に「できません!」とはいえない性格です。
やむをえず騒音を出していると思われる住戸には、直接丁寧にお話をして理解していただいたことも何度かあります。



「騒音トラブル」の原因と解決法は次回の記事で詳しく解説します。
第3位:マンションの共用部の使い方


共用部とは、マンションのなかで居住者が共同で使用するエリアを意味する言葉です。
- 共用部:マンション居住者が共同で使用するエリア
- 専有部:各居住者が居住しているエリア
主な共用部はエントランスやロビー、廊下、駐車場・駐輪場、集会室など。エレベーターや非常階段なども共用部になります。
共用部の使い方でトラブルが多いのは駐輪場と共用廊下です。
多くのマンションの駐輪場は事前に管理組合に届け出て使用します。その際に駐輪場使用許可のシールなどをもらって自転車に貼り付けるのですが、中には、事前に登録せずに違法駐輪をしている自転車を見かけることがあります。
「管理人さん、無断駐輪をなんとかして!」と言われることもしばしば。しかし、これも対応が難しいトラブルの一つです。
無断駐輪の自転車に注意書きを貼り付けることぐらいしか、管理員にはできません。



最近では「放置」と「置き配」の区別がつかなくなってきました



「共用部の使い方トラブル」の原因と解決法は次回の記事で詳しく解説します。
第4位:マンション設備の不具合・故障


共用設備の不具合や故障は、管理員にとってはドキッとするトラブルです。
「オートロックが開かない」
「エレベーターが動かない」
「廊下で変な音がしている」
「天井から水漏れしている」
などなど設備の不具合や故障は、実はマンション管理員にとっては日常茶飯事ともいえます
そして、ここでも実は管理員ができることはとても限られています。
設備の不具合や故障が発生した際の管理員ができる仕事は以下の4ステップまで。
- 不具合・故障個所の確認
- 状況をできるだけ把握して管理会社に報告
- 住民に危険がないように注意喚起をする
- 故障に関しては、「不具合のおわび」の掲示をする
設備が動かない場合には、ブレーカーダウンやコンセント異常などの原因も考えられますが、対応できる管理員はかなり優秀といえるでしょう。



りす丸なら簡単な修理や小修繕であればばっちり!おまかせください。



「設備の不具合・故障トラブル」の原因と解決法はは次回の記事で詳しく解説します。
第5位:マンションの住民同士の人間関係


管理員が相談されて困ってしまうトラブルの代表が「住民同士の人間関係」です。
「挨拶をしても無視される」
「子供が怒鳴られた」
「あの人の服装がおかしい」
さらには、理事会での役員同士の対立など、できるだけ立ち入りたくないトラブルですね。
しかし管理員が居住者と親しくなるほど、このような人間関係の相談が増えてきます。
住民同士の人間関係は解決がとても難しいトラブルですが、この時、試されるのは管理員としての人間力です。
普段から住民とのコミュニケーションを大切にしていれば、少しいいづらい注意も思い切ってできるのではないでしょうか。
その第一歩は、管理員の笑顔とあいさつ。
まずは管理員と住民との人間関係が良好でなければ、とても解決はできません。



みなさんのマンションの管理員は、きちんと笑顔であいさつができていますか?



「住民同士の人間関係トラブル」の原因と解決法はは次回の記事で詳しく解説します。
現役管理員の本音
マンションライフではベスト5のトラブル以外にも、実に様々なトラブルが日々発生します。マンション管理員の仕事は、このトラブルとの闘いともいえるでしょう。
トラブルの際に管理員にできることは、実はとても限られています。
「一次対応」と呼ばれますが、管理員にできることはトラブル内容の確認と報告、そして住民への注意喚起まで。管理員だけでは解決できないことのほうが多いのが実情です。
りす丸も、相談いただいても解決できないトラブルにいつも悩まされています。
しかし、それでも管理員はいわばマンションのゴールキーパー、住民から相談を受けると、何となくうれしい気持ちにもなります。
「こんなこと相談していいの?」と迷わずに、いつでもりす丸にお声がけください!